青いレモン
2023.12.18青いレモンは、無農薬のためか、表面に突起物があり、ごつごつしている。
以前、農家の人から、蜂に刺されるからだ、と聞いたことがありますが、確かかどうかわかりません。
青いレモンは、黄色いレモンより甘味あり、スーパーなどでは、まず見ることがありませんね。
地元の青空市で、見つけて一目惚れして3袋買い占め、
家に持って帰って描いた絵です。
肩の故障のため、長時間の制作が無理になったので、長く描けるものとして、果物のモチーフは最適だったのです。
土台は、キッチンの戸棚に無造作にしまってあった木の板です。
ガラスは、以前黒い葡萄の絵を描いた時と同じ器です。
名古屋の雑貨屋さんで一目惚れして、何度か使っています。
蜂の巣は、これも名古屋の花屋さんで見つけたものです。
今も、蜂の巣は売っていますが、カットしたものではなかったと思います。
蜂は、剥製です。
肩の不調により、中断されたため、仕上がらなかった花の絵が一枚あり、
その残骸として、白い花を1本中央に立てました。
レモンを花止めにして、中央にドライになった白い花を立てて、
この絵を神聖なものにしようと思ったのです。
蜂は雄のほうで、女王バチも描こうかと思いましたが、どうも違う気がして、やめたのです。
オスの蜂の剥製は、値が付かないようですが、
私にとってはお宝でした。
本当に蜂がレモンをさすのかは定かではないけれど、
葡萄の完熟期を狙って食べにくるので、ひょっとしたら、
という思いはあります。
その時はスズメバチだったと思います。
女王バチは、巨大な剥製で、それは、また違う時に・・・・・
(東京水彩サロン1月19日の参加予定の方は見ることができます。)
さて、この絵は、数日で描く計画でしたが、
思いのほか何度も中断を繰り返し、
1か月ぐらいかかってしまいました。
筆、鈍りすぎ・・・・
このところ、毎週通っている鍼灸院の先生に、
最近調子はどうですか?と聞かれて
思わず、「あの、筆が進まんのです。」
と、関係ないことを言ってしまいました。
それから、その先生は真面目に色々とアドバイスをしてくれて
画家の患者は、初めてと言いつつ、くだらない画家の話も聞いてくれて
それから、2時間もかけて針と、お灸と、指圧をしてくれました。
私は、レモンを毎日1個ずつオリーブオイルと混ぜて毎朝飲みました。
なので、日々、モチーフのレモンは1個ずつ減っていったのです。
たぶん肝臓も浄化されたと思います。
蜂の巣の部分は、数か月かかっても仕上げる予定だったのですが、
案外早く仕上がりました。
右と左部分では、光の当たり方が違うので、
これは難題だと思ったけれど
「面白いぞ」とも思ったのです。
ふと思い立って、いつも作業机の上の北欧ガラスのお気に入りのペンギンさんも急遽仲間に入れてあげました。
左隅にある小さいガラスは、神戸のお家でもらったものです。小さいけれどかなり古そうで、とても気に入っているのです。
そこに、アカシヤ蜂蜜を垂らして描きました。
青いレモンは、グリーンとレモンイエローのグラデーションや、ぼかしや、ツートンの美しさが際立つので、カットしたレモンを置くのは少量にしました。
描きたかったのは、写真のバックの敷物柄のように、レモンイエローとグリーンの美しい色彩構成なのです。
中央上に載せられた1個のレモンは、上がグリーンで、下がレモンイエロー。
境目がわずかにぼけていて、とても美しい。
それで、主役級に中央に配置しました。
ガラスの右に置かれたレモンは、サメの背びれのような形で突起物があり、
冗談かと思うぐらいおどけたレモンです。
自然の芸術創造物たちは、ユーモラスで本当にかわいく、
とても美味しい
ああ、こんなことを昔よくやっていたなあ、と初心を思い出す。
「また、一からやればいい」
そう教えてくれたレモンたちでした。
仮額ですが、額装コーディネートの写真です。
こんな絵は、背景がダークブラウンで、シックな色の額装がいいと思います。
白木の場合はこんな感じです。
さらにアンティーク風の額装も似合うと思います。
額装によって、がらっと雰囲気が変わりますね。
キッチンやリビングに飾ると、かなりいい雰囲気になりそうです。
8号と大きいので、額縁も含めるとかなり豪華になります。
案外と大事なのは、「壁」
さて、この絵をご希望の方は、いらっしゃいますか?
詳細はこちらです。
https://ayakotsuge.shopselect.net/items/81396940
世界マーケットのアートオンラインショップTRiCERAにも、出品予定です。
だいぶ、スローペースになっていますが、世界デビュー、引き続き頑張ります。