Essay

蜂を描く

2023.12.24

※蜂嫌いの方は、ここから先に出てくる画像にご注意ください。

2024年1月19日、東京水彩サロンの生徒からのリクエストにより、急遽「蜂」を描くレッスンをすることになりました。

蜂というのは、好き嫌いが分かれるモチーフなので、基本的にレッスンモチーフには入れていません。

ミツバチとかではなく、今回はスズメバチですので、それなりに大きいです。

しかし、花と蝶や蜂やトンボは、昔から日本でもよく描かれてきたモチーフなので、そう毛嫌いすると、花の絵の道はいきなり閉ざされてしまうかもしれません。

剥製についても、過去、「剥製は無理!」と言われた生徒さんが見えて、

これまた意外な拒否反応のために、実現しなかったこともありました。

芸大の日本画コースに合格すると、まず1期生のために出てくるのは、鳥の剥製でした。

そう、ここをクリアできない方は卒業を諦めるしかありません。

芸大には、様々な剥製があり、鳥や動物など色々置いてあります。

人体の解剖学の授業もあり、芸術は科学だとわかります。

ダ・ヴィンチは、よく解剖図を描いていたそうですね。

温かい人間性と、冷徹な心と両方あわせもっている2重人格性が必要なんだと思います。

私はどうでしょうか・・・・

筆を持つとなんとなく人格が変わる感覚は当時からあり、

その様子はあまり人に見られたいものではありません。

(撮影時は、これはありません。)

特に剥製について毛嫌いとかなく、順調に大学の課題をこなした記憶があります。

しかも、かなり優秀な成績だったと記憶している(将来を嘱望された)ので、剥製を描く授業はかなり気に入っていたのだと思います。

さて、来年1月のレッスンの前に、数匹蜂を描きました。

今のところ雄のみですが。

※蜂嫌いの方のために、画面を小さくして、かなり暗くして撮影してあります。

よく見えないかもしれませんがご了承ください。

しかしながら、以前、名古屋タカシマヤでの作品展で、蜂をたくさん描いた絵が、ふと売れたことがあり、「蜂好き」の方登場、と言う感じで拍手と言う雰囲気になりました。

飛んでくるわけではないし、絵なのだし

とこちらが思っても、アレルギーと同じで、無理な方は無理なんだと思います。

この好き嫌いが大きく分かれるモチーフのため

今回、さらに、午前午後と、レッスンを分断しました。

芸大では、何でも描けるようになることがまず大事ですし、

そもそも「虫好きですか? キライですか?」 などと聞いてくれることはありません。

一般の社会人絵画教室で、いきなり詰まった問題

それは、「無理、ダメ」発言でした。

今回は、剥製がダメな方のために、午前中は、アヴェイユのガラスタンブラーも入れました。

さて、2時間枠でなら参加できる方は、早めにレッスンページをチェックしてね。

https://ayakotsuge.shopselect.net/categories/333147

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よいクリスマスを!