アボカドを描くお仕事
2023.12.1710年以上続いたロングランのお仕事が、今年終了しました。
今回は、最後の仕事となったアボカドの制作プロセスを
少し公開したいと思いますが
その前に、アボカド自体のお話を少しします。
毎日アボカドをたくさん食べてきたので、種が大量に残ったため
それで、土に植えたり、水耕栽培しています。
上の写真は、手前のアボカドが通常の2倍以上ある特大です。
種を発芽させるのには、ちょっとコツがいります。
何度も失敗していましたが、
しかし、6月ごろから連続して発芽に成功しはじめて、
ベランダも部屋の中も、アボカドがにょきにょき伸びて、美しいグリーンの葉っぱがいっぱいです。
写真のは、そのひとつの植木鉢です。
実るには5年かかるそうなので、しばらく我が家の観葉植物です。
アボカドを描くのはとても好きで、この仕事はとても嬉しかったです。
これが最後の仕事か、と思いながら
アボカドを目の前に置いて、水彩紙を置いて、
素描を始めました。
広告の仕事と画家としての仕事は、似ているけれど、
実は兼業している人は実際とても少ないと思います。
両方やっている人は、今流行の言葉で言えば、「2刀流」でしょうか・・。
ひとつでも成功させるのは難しいはずなので
二つの分野の仕事を同時にこなして、成功させるのは、
とても稀なことなんだと思います。
傍目には、「両方すげ~~~やん」、と言う風に見えるらしいです。
私がとても大事にしたことは、
「運」をもつことです。
毎月お給料をもらえるのと違って、
フリーで仕事する人は、この「運」が途切れると
仕事が途切れるからです。
なので、必然的に人間力を磨かないといけなくなります。
さて、この仕事は、2005年から始まり、2023年の47号まで続いたお仕事です。
当時、駆け出しだった私に、いきなりメインビジュアルの仕事のチャンスがやってきて、初めてプレゼンで勝ち取った仕事でした。
(プレゼンとは、他にライバルが複数いたという意味です。)
その仕事が、今年の秋、ようやく終わりました。
異例の長い大役を、本当にありがとうございました。