オーダーされた絵その4

 

オーダー4作目は、新しいアトリエでの制作となりました。

横150㎝のキャスター付きの真っ白なテーブルを新潮し、そこに2つのスタンドを設置して

右には絵の道具、花の後ろには白い布を垂らしました。

 

さて 今回のオーダーは、

お気に入りの額がなくなりそうということで、先に額を予約してくださり、それから絵の詳細を詰めるという異例の手順となったオーダーです。

 

今回、お願いした花屋は、cadeaux(カドゥ)さんです。

『可愛いを卒業した大人のための花屋』さんで、とても大人でエレガントなアレンジメントが得意な花屋です。

第1作目のコレクションされた絵も実はカドゥさんのアレンジメントの絵です。

今回再びオーダーしてくださったM様は、なんと、ホルベインの色番号で、好きな花の色を教えてくれました。

そこで、ホルベイン透明水彩の全色セットからご希望の色をすべて取り出し並べてみました。

こんな感じです。

今回のオーダーは、ホルベイン透明水彩の全色を持っていないとちょっと難しいオーダーです。

私は常に、全色スタンバイしているため、わざわざ画材屋に買いに走ることがありません。

なぜ、全色使いに行き着いたのかについては、たぶん今回の絵を見ればわかるのではと思います。

 

「様々な紫系の花(バラなど)とグリーン(葉物)のブーケと、バカラなどのクリスタルな花瓶」

というリクエストです。

実は、バカラは影がプリズムになったり、虹色に輝くガラス花瓶は、画家にとっても永遠の憧れです。

ガラス好きなら、一目で虜になってしまうガラス花瓶です。

 

ところで、実は、カドゥさんには、ホルベインの色番号までは伝えなかったのですが、

「ラベンダークラシック」という美しい紫のバラがあると教えてくださり、それを中心にお任せにしました。

バラの季節はほとんど終わりになっていましたが、秋まで待たず、その美しいとお勧めのバラに賭けてみることにしたのです。

それで、実はセンスのいい花屋さんには、なるべく細かいことを言わず、NGだけをお伝えして、あとは「お任せ」が一番いいことがあります。

どうですか?

すべての色番号を教えなくても、ずらっと並べた絵の具の色とそっくりの花のコーディネートじゃないですか?

お願いした時間きっかりにこれが出来上がっていました。

ブーケの中身は、ラベンダークラシック・トルコキキョウ・ハゴロモジャスミン・フウセンカズラです。

グリーンのあしらいも先端まで気を遣う感じが伝わり、とても美しいですね。

このブーケをアトリエに持ち帰り、早速バカラ花瓶に活けてみました。

下に白のアンティークレースを敷いて、さらにエレガントさを出すことにしました。

レースというのは、時として絵の中でくどくなる要素があり、

描きこみ具合を加減する必要があります。

次に、白い陶器の丸いお皿に、ご希望の色をすべて出してみました。

他の色が混ざらないように、様々な紫の完璧な世界感を作るためです。

これでスタンバイOKです。

描き進むにつれ、白いお皿の中も、色が融合していきます。

今回、レースを少し盛り上げ、レースの隙間から向こうが見える空気感を表現することを試みました。平らに敷くより、このほうが、レースがより美しく見えると思ったからです。

色は、ブーケと同じ世界観を隅々まで生き渡らせるため、同じプレートの中の色でレースを描きました。

トルコキキョウは一輪だけ、ラベンダークラシックのために切り取り、左下に配置しました。

今回素描に使った鉛筆は、ブラックウィング42です。

 

額縁は、当初、最後のお品、アンティークシルバーのお気に入りの額に入れる予定でしたが、この絵のために額職人さんに特注することにしました。

ブーケの葉の動きとレースを引き立たせるために・・・

額職人さんは84歳ですが、電話してみると、同じ竿がまだ残っているということで、今回かろうじて作ってもらえることになりました。

そのため、さらに2週間近くお待ちいただき、額装が完了したため、梱包してお届けできました。

 

※この絵の無断使用、無断転載及び模写を禁じます。

かなり色が繊細で微妙な中間色が大量にあるため、恐らく画面では正確に色は出ていないと思います。薄い色は、画面上では飛んでしまうことが多いからです。

 

届いた時の、驚きについてのメールも頂き、大変嬉しかったです。

包みを開けて家族で絵の実物を見る瞬間というのは、とても感動的だったようです。

 

確かに届くまで、実物を見ることがないというのが、オーダーのサプライズ的な要素ですね。

私も、心から嬉しい気持ちになりました。

このシルバーフレームは、百貨店で人気を博し、ロングランで続いてきましたが、職人さんご高齢により残り僅かとなっています。

しかし、今回の仕上がりを見て、職人さんというのは、腕が落ちない限り、健康でいる限り、引退はないのかもしれないと思いました。

マット手塗り面金仕上げというのは、現在はそうそうやる職人さんがいなくなったそうで

今ではとても珍しいものとなっています。

今回も、ピタッと指示どうりの寸法に仕上げてくれました。

さて、この絵はF8サイズです。

花屋のダイナミックなブーケの絵をオーダーするならこのサイズがお勧めです。

そして、「花屋カドゥのブーケで」とご指名される方は、是非こちらをご覧になり

どんな花で、どんな色目でということも付け加えて絵のオーダーをしてみてください。

花屋カドゥとのコンビネーションの絵のオーダーは、

AYAKO TSUGE STUDIOまで

TEL052-854-6063 (8月1日よりこの電話番号に切り替わります。)

メールでのお問い合わせはコンタクトページからお願い致します。

お名前、住所、電話番号、絵のサイズ、花の種類や色目などを明記してお問い合わせください。

これから夏は、葡萄などの夏の果物の絵もお引き受けできます。

8月後半が、葡萄の最盛期です。

F4サイズ、F6サイズの絵のオーダーの詳細はこちらでも見られます。https://ayakotsuge.shopselect.net/categories/333146

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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