イラストレーションとしての水彩画のお仕事食品編+新作の栗パン

画家としてデビューする前ですが、過去に、出版社のお仕事で、食品関係の仕事を頼まれたことがあります。

その中で、チーズ、牛乳、卵の小さな絵を1枚紹介します。

※無断使用、転載、模写禁止 

イラストレーター時代のなんだか、不安定な絵ですが、
実は、モノが3つになった時、どう構成するかという工夫が隠れています。

ちょっと色の濃い右のチーズを後ろに配し、白い卵を手前にして少し重ねています。
次に、牛乳のコップは左に離し、そして、右のモチーフとの空間をあけてあります。

どうですか?私の水彩レッスンを受けている方は、この意味がわかるだろうと思うのです。

モノがひとつから2つになったとき、または、3つになったとき、
その関係性を表現しなければならないことになります。
この配置力が、実は絵の良しあしを決めることが多々あります。

さて、イラストの仕事は、メインビジュアルとこのように軽いカットの仕事とあります。
この絵は、かなり縮小されてカットとして使われたと記憶しています。

食品を描く仕事は、多種多様にあり、
ふだんから家の冷蔵庫にあるものをなんでも描いておくことがとても大事です。

イラストレーションの仕事は、近年、3日~1週間と、年々納期は短くなっている傾向があり
スピードが求められるようになりました。

1か月待ってください・・・・・、と言ってしまった時には、
その瞬間、違う方に仕事を取られてしまうかもしれません。

水彩の場合、「調子が出るまで待ってください」とか言ってしまい、実際納期が長い方が多いようなのです。
1点の絵に、何度も描きなおして提出しているのかもしれません。

実は、私は最短1日で提出していました。(あほかという早さですよね。)

出版社の方に「仕事早っ!」とよく言われました。

長くて3日
メインビジュアルは、1週間~2週間ぐらいです。

このスピードに様々なクライアントが、腰を抜かしてくださり・・・
次々と仕事はやってきました。

さて、コンピューターより早く水彩画が描けるようになったら、
こういった納期がかなり短い仕事も引き受けられるかもしれませんね。

また、レスポンスの早さや、相手が何を望んでいるかを想像できるスピード感はとても大事な要素だったりします。

イラストレーターの多くは、20代~30代が体力のピークで、40代は中堅、そして、50代以上はベテランとなっていることが多いようです。

話を聞く力や、そして、望まれていることを想像する力、そして、絵にプラスαを加えることができたら
とても喜んでもらえるでしょう。

こんな実際にあった過去の仕事から、水彩レッスンカリキュラムも構築していたりします。

さて、1枚新作が仕上がりました。

タイトルは「Chestnut bread」


かなり中間色が多く、恐らく画面では、正確な色は出ていないと思います。

栗パンの表面にはきな粉がトッピングしてあります。

この絵は、きな粉の質感が表現できるか否かが最も重要事項だと思い、
その部分にかなり時間をかけたため、制作は3日かかりました。

栗と栗パン、それからアンティークフォーク、オリーブオイル、クグロフ型のキャンドル、グリーンキャンドルスタンド、後ろにはキュノワールの白いお皿、そして、ドングリの絵柄のお皿を配置しました。
すべて「食」に関連したもので構成してみました。

珍しいピンクの大理石(STONES)は、私の気に入りです。

総計モチーフ代にいくらかかったのかは、ここに書けないほどかかってしまいました。
たまには、こんなこともあるさ、と平然と描き続ける私です。

さらに、真ん中の花瓶は、日本のアンティークガラスで、かなりレアなものです。
ガラスの突起物がとても好きで、そして、このオリーブ色のグラスは、実際のオリーブオイルの横に配置してみました。

それで、面白いことに、ホルベインの透明水彩の「オリーブグリーン」は、この1色で、オリーブの液体を描くことができてしまったのです。

ホルベインさん、すごいなあ

本当にオリーブオイルの色と一致しているではないですか!!!!

 

栗パンは、2個買い、ひとつ食べてみました。

中に入った大きな栗がとても美味しくて、そして、きな粉との相性は抜群でした。

「先生の食品の絵は作品展に出ますか?」のリクエストに応えて、ちょっと頑張ってみました。

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